Mark Hammer's Blog

SalesforceやTrailheadに関する情報を投稿しているブログです。

Lightning Experienceのアクションボタンで表示される項目を一括変更する

はじめに

以前、以下のブログ投稿を見つけました。

deferloader.blog.uhuru.co.jp

投稿自体は Lightning Experience でのレコード画面上部に表示されるアクションボタンに関する内容なのですが、アクションボタンクリック後の画面について、「項目レイアウトの変更ができない」と記載されていました。

f:id:mark-hammer:20190122001737j:plain
deferloader.blog.uhuru.co.jp より引用

その後、オブジェクト単位で新規アクションを作成して、アクションボタンを差し替えする手順を案内していました。

しかし、例えば「新規ケース」アクションボタンは、デフォルトでリード、取引先、取引先責任者といった、複数のオブジェクトに渡って選択可能なボタンとなります。
複数オブジェクトに渡るアクションボタンの場合、上記の方法では各オブジェクトに対して「新規アクション作成」→「ページレイアウトへの配置」が必要になります。
また、

  • ページレイアウトが複数の場合は各ページレイアウトに対して配置を行う必要がある
  • アクションボタンで表示する項目、初期値を変更したい場合、各オブジェクトごとに変更する必要がある

など、全オブジェクトで共通の項目レイアウトとしたい場合、運用上の手間が非常に大きいものになります。

本当にこのような手間をかけなければいけないのか…というと、そういうことはありません。
今回のように全て同じ項目レイアウトにしたい場合は、「グローバルアクション」を変更すれば容易に変更可能となります。

グローバルアクションの変更

グローバルアクション設定は、Lightning Experienceの場合 設定|ユーザインターフェース|グローバルアクション|グローバルアクション の順にアクセスすることで表示されます。

f:id:mark-hammer:20190122002917p:plain

先述のブログと同様、「新規ケース」アクションボタンの項目を変更したい場合の手順は以下となります。

  1. 設定|ユーザインターフェース|グローバルアクション|グローバルアクション をクリック
  2. 「新規ケース」の行にある「レイアウト」をクリック
  3. ページレイアウト編集画面に項目を配置し、「保存」をクリック

以上の手順で、デフォルトで配置されている「新規ケース」アクションボタンの項目が変更されます。
また、初期値を設定したい場合も同様に、

  1. 設定|ユーザインターフェース|グローバルアクション|グローバルアクション をクリック
  2. 「新規ケース」をクリック
  3. 「定義済み項目値」セクションの「新規」をクリック
  4. 「項目名」にて初期値を設定したい項目を設定し、「新規項目値の指定」セクションで初期値を指定して「保存」をクリック

で全アクションボタンに対し設定可能です。

おわりに

上記の通り、「グローバルアクション」は複数オブジェクトにまたがるアクションボタンの設定を一括で変更することが可能です。
一方で、

  • 取引先責任者の「新規ケース」ボタンと、リードの「新規ケース」ボタンで表示される項目や初期値を変更したい。
  • プロファイルAが使用するページレイアウトの「新規ケース」ボタンと、プロファイルBが使用するページレイアウトの「新規ケース」ボタンで、表示される項目や初期値を変更したい。

といったカスタマイズはできません。
上記のような細やかな設定が必要になった場合は、はじめに で紹介したブログの設定手順が参考になるでしょう。

本投稿を通じて、 Lightning Experience のアクションボタン設定には、用途に応じた設定方法があることを知っていただけますと幸いです。