Mark Hammer's Blog

SalesforceやTrailheadに関する情報を投稿しているブログです。

認定 Platform アプリケーションビルダー資格の更新 (Winter '23)で"Please make sure the prework is configured in the playground."が出たら

はじめに

Winter '23の資格更新モジュールが出ていますが、認定 Platform アプリケーションビルダー資格の更新 (Winter '23)のハンズオンで「正しい設定をしているはずなのに"Please make sure the prework is configured in the playground."というエラーが出てクリアできない」という問題が起きたのでメモします。

内容

該当モジュールはこちらです。

trailhead.salesforce.com

このChallengeの課題を簡単に説明すると、

  • ユーザ管理設定の「有効期限のある権限セットおよび権限セットグループ」を有効にする(これがprework)
  • 有効期限のある権限セットを有効ユーザに設定する

になります。
詳細な課題内容を日本語で知りたい方は公式日本語訳を参照してください。

が、実際に正しい設定をしているはずなのに、"Please make sure the prework is configured in the playground."(「有効期限のある権限セットおよび権限セットグループ」が有効でない)というエラーが出る場合があります。

エラーメッセージ

対応策

この画面が出た場合は、一度ユーザ管理設定の「有効期限のある権限セットおよび権限セットグループ」を無効にし、再度有効に変えてからChallenge確認ボタンを押してください。

「有効期限のある権限セットおよび権限セットグループ」設定

参考

この事象について、Trailhead Playground作成時に「有効期限のある権限セットおよび権限セットグループ」が最初から有効になっていることが原因との考察があります。
(実際に私の環境も「有効期限のある権限セットおよび権限セットグループ」が最初から有効でした。)

また、問題なくChallenge成功したとの報告もあります。

ちなみに「有効期限のある権限セットおよび権限セットグループ」を有効にして、権限セットを有効期限なし、また30日以外の有効期限に設定すると"The expiration date is not correct."エラーになります。

正しい有効期限にしない場合のエラー

だったら「有効期限のある権限セットおよび権限セットグループ」の内容チェックせずに最初から権限セットの有効期限だけ確認すればよかったんじゃ…

Java18以降の環境でDataLoaderにてShift-JISを扱う方法

はじめに

2022/9に、Salesforceヘルプ:Zulu 18 以降をインストールすると、Windows 版のデータローダで文字化けが発生というヘルプが公開されました。
これはShift-JISのCSVファイルを使用すると文字化けが発生する、というもので、Java18以降のバージョンにて文字セットの指定がない場合、UTF-8をデフォルトの文字セットとして扱うという動作変更が原因です。
Java全体ではこの動作変更により「動作環境によってデフォルトの文字コードがバラバラな状態から固定できる」というメリットがあるようですが、DataLoaderでは起動時に文字セットの指定を行っていないため、Java18以降の環境ではDataLoaderはUTF-8以外は扱えない動作となりました。

現在、DataLoaderの動作環境はJava11以降となっているため、引き続きShift-JISのCSVを使用したい場合はJava11を使用する、というのがSFDCの見解のようですが、Java18以降でもこれまで通りDataLoaderを動作させる方法はないのか調査したところ、 -Dfile.encoding=COMPAT というオプションを付与することでこれまでと同様の動作にできるとのことでした。
ここではDataLoaderで -Dfile.encoding=COMPAT を使う方法と動作確認結果を書いていきます。

オプション付与の方法

環境変数を追加する

Java実行時にオプションを追加するための環境変数として JAVA_TOOL_OPTIONS があります。
この環境変数を使用して、DataLoader起動時に -Dfile.encoding=COMPAT オプションを追加します。
具体的にはコントロールパネル→システム→システムの詳細設定→環境変数の順にアクセスし、システム環境変数に以下の形で追加します。

システム変数として追加

追加した後にDataLoaderを起動すると、コマンドプロンプト(背景が黒い画面)に以下のようにオプションが設定されたことを表す文言が表示されます。

環境変数追加後のDataLoader起動画面

環境変数が追加できない、同じPCでJavaでの開発を行うので影響されたくないなどの理由がなければこちらの利用をお勧めします。

DataLoader起動用batファイルに記載する

DataLoaderとJavaを別にインストールするようになってから、DataLoaderインストールフォルダには dataloader.bat というDataLoader起動用ファイルが存在します。
そのファイルの中にある、 java から始まる行に -Dfile.encoding=COMPAT オプションを以下のように直接書き込みます。

DataLoader Ver56 でのdataloader.bat書き換え

こちらの場合、書き換える場所が分かりにくい*1、DataLoaderの新しいバージョンをインストールするごとに書き換えないといけないという問題があるため、環境変数追加の対応が難しい方のみ行うのがよいかなと思います。

動作確認

ここでは、 -Dfile.encoding=COMPAT オプション有無による動作の違いを確認します。

環境

  • OS: Windows11
  • Java: Zulu OpenJDK バージョン 19.0.1
  • DataLoader: バージョン 56.0.6

動作結果

Export

DataLoaderのオプション、 -Dfile.encoding=COMPAT オプションの有無とExportで出力される文字コードの一覧です。

DataLoaderオプション Javaオプションなし 環境変数追加 dataloader.bat編集
Write all CSVs with UTF-8 encoding 有効 UTF-8 UTF-8 UTF-8
Write all CSVs with UTF-8 encoding 無効 UTF-8 Shift-JIS Shift-JIS
Insert

〇はインポート後のSalesforce側の文字が正常なこと、×は文字化けしたことを表します。

  • CSVにShift-JISを使用
DataLoaderオプション Javaオプションなし 環境変数追加 dataloader.bat編集
Read all CSVs with UTF-8 encoding 有効 × × ×
Read all CSVs with UTF-8 encoding 無効 ×
  • CSVにUTF-8を使用
DataLoaderオプション Javaオプションなし 環境変数追加 dataloader.bat編集
Read all CSVs with UTF-8 encoding 有効
Read all CSVs with UTF-8 encoding 無効 × ×

まとめ

動作結果から、以下が分かりました。

  • Java18以降でJavaオプション -Dfile.encoding=COMPAT がない場合、"Read/Write all CSVs with UTF-8 encoding"オプションは意味をなさず、全てUTF-8で処理される
  • Javaオプション -Dfile.encoding=COMPAT を追加してDataLoaderを起動した場合、これまで通り"Read/Write all CSVs with UTF-8 encoding"オプションにチェックがなければShift-JIS、あればUTF-8で処理される

現状、このような面倒なことを考えずに済むJava11の利用をお勧めしますが、どうしてもJava18以降を使用しないといけないなどの事情がある場合は本投稿を参考にしていただければ幸いです。

参考資料

qiita.com

mail.openjdk.org

openjdk.org

www.gwtcenter.com

docs.oracle.com

*1:DataLoader Ver53のdataloader.batのコードは上記キャプチャと異なりました

MFA自動有効化後の動作を確認してみた

はじめに

SalesforceでのMFA必須化もついに自動有効化目前となりました。
Salesforceヘルプでは、セッション設定ページにある[Salesforce 組織へのすべての直接 UI ログインに多要素認証 (MFA) が必要] 設定を自動で有効にすることで対応するとのことです。

さて、MFA FAQではChatter External、Chatter Free ユーザ、コミュニティのみアクセスできる外部ユーザ、SSOログインではSalesforce側のMFAは必須対象外となっています。*1
本当に[Salesforce 組織へのすべての直接 UI ログインに多要素認証 (MFA) が必要] 設定を有効にしてもこれら対象外のものはMFA不要なのか、それとも除外用権限を設定しないといけないのか気になったので検証してみました。

確認対象

Developer Edition組織にて[Salesforce 組織へのすべての直接 UI ログインに多要素認証 (MFA) が必要]を有効にした場合の以下ユーザのログイン動作を確認しました。
なお、Salesforceライセンスユーザ・login.salesforce.com からのログイン以外の場合は全て[除外ユーザの多要素認証を放棄] 権限なしです。

  • Salesforceライセンスユーザ
    • login.salesforce.com からのログイン
      • [除外ユーザの多要素認証を放棄] 権限あり、なし両方確認
    • APIでのログイン
    • SSOでのログイン
  • Chatter Freeライセンスユーザ
  • Chatter Externalライセンスユーザ
  • Partner Communityライセンスユーザ
  • Customer Community Plusライセンスユーザ

結果

ユーザ 結果
Salesforceライセンスユーザ
(login.salesforce.com からのログイン、
[除外ユーザの多要素認証を放棄] 権限なし)
MFA必要
Salesforceライセンスユーザ
(login.salesforce.com からのログイン、
[除外ユーザの多要素認証を放棄] 権限あり)
MFA不要
Salesforceライセンスユーザ
(APIでのログイン)
MFA不要
Salesforceライセンスユーザ
(SSOでのログイン)
MFA不要
Chatter Freeライセンスユーザ MFA不要
Chatter Externalライセンスユーザ MFA不要
Partner Communityライセンスユーザ MFA不要
Customer Community Plusライセンスユーザ MFA不要

ということで、ライセンス、ログイン方法にて判断可能なものについてはFAQの通りMFA不要となっていることが分かりました。
コミュニティをお持ちの方や外部の方とChatterでやり取りされている方も安心ですね。

なお、UI への自動テストおよび RPA アカウントはMFA不要となっていますが、これらは[除外ユーザの多要素認証を放棄] 権限を用意しないとダメだと思います。
気になる方は事前の検証をお勧めします。

*1:SSOログインはIdP側のMFA対応が必須

失敗から学ぶTrailblazer.meアカウントのマージ

はじめに

Trailblazer.me アカウントをご存知でしょうか。
もともとはTrailheadのアカウントだったのですが、いつからかSalesforce関連サイトの統一アカウントとなるような動きを見せ、今ではTrailheadのみならずTrailblazer CommunityやAppExchangeでもTrailblazer.me アカウントが使われています。
今回はTrailblazer.me アカウントのマージでやらかした失敗と、そこから学んだTrailblazer.me アカウント関連について書いていきます。

失敗の経緯

当時、以下のアカウントがありました。

  • アカウントA(マージ元):前の会社で作成したアカウント。TrailheadバッジやいくつかのTrailblazer Community投稿あり。
  • アカウントB(マージ先):今の会社で作成したアカウント。Trailheadバッジが数個。Trailblazer Community投稿はなし。

マージ前イメージ図

で、「アカウントBにアカウントAのTrailheadバッジを移したい」と思ったんですね。
正直Trailblazer Community側がどうなるか分からなかったのですが、試しにやってみるとこうなりました。

  • Trailhead

期待通り、アカウントBにアカウントAのTrailheadバッジがマージされました。

マージ後イメージ図(Trailhead)

  • Trailblazer Community

しばらくはアカウントAでもTrailblazer Communityを使えていたのですが、マージから数か月後にアカウントAにログインしようとするとアカウント新規作成画面が出るようになり、アカウントAのプロファイルページにログインできなくなりました。
Trailhead Helpに問い合わせると、「アカウントBにアカウントAのSalesforceアカウントを紐づけてください。アカウントAのTrailblazer.meアカウントは二度と使えません。(意訳)」と回答されました。
ただしアカウントAのプロファイルページ自体は公開されたまま残っていました。

マージ後イメージ図(Trailblazer Community)

正しいTrailblazer.meアカウントの運用を考える

今回の一件から、Trailblazer.meアカウントは以下のようにした方がいいと思いました。

  • 自分用のTrailblazer.meアカウントを1つ決める。
  • 他のSalesforceアカウントでTrailhead等Trailblazer.meアカウントが必要な場合は、以下の手順を踏む。
    • 自分用のTrailblazer.meアカウントにログイン
    • アカウント設定画面から「接続済みのアカウント」で紐づけたいSalesforceアカウントを紐づける

下手に複数のTrailblazer.meアカウントを持つと、どれかを捨てる判断を迫られることがあります。
それよりは1つのTrailblazer.meアカウントにアカウントをどんどん接続させた方が良いと思います。

追記:紐付きが消えたアカウントのデータ削除

上記の失敗によりアカウントAに紐づいていたプロファイルにはログインできなくなりました。
しかし、プロファイルは公開状態で個人情報がそのまま残っています。
正直これはよろしくない、ということで削除依頼をしました。

結果としては、Trailhead Helpにて「プロファイルにある情報を全削除してほしい」と依頼することで削除可能でした。
ただし、削除にはアカウントの本人確認が必要、ということで「紐づけていたメールアドレスからメールを送ってほしい」と言われました。
ここで問題なのがアカウントAのメールアドレスは前の会社のメールアドレスなので、「退職した会社なので無理。他の方法はないか。」と問い合わせると、「前の会社を退職した証明書を送ってくれ」との回答。
たまたま離職票が手元にあったので写真を撮って送ったところ、無事削除されました。
やり取りは英語ですが日本語の書類でもOKのようです。

アカウントを削除した場合、Trailblazer Community側では投稿及びメンション部分の名前がランダムな数字列になり、名前のリンクは404状態になります。
しかし、プロファイル情報削除後も「Trailblazer Communityのコメントに顔写真が残っている」とか「一部のコメントの名前部分に名前が残っている」ということがあり、逐一指摘して削除してもらう必要があったので面倒でした。
また、他の人のコメントで名前をメンションではなく直書きされている場合はおそらく消せない*1ので、活動内容によってはTrailblazer.meアカウントを削除しても自分の痕跡は残ってしまいます。

正直プロフィール非公開ができればここまで面倒な思いをしてまで全削除する必要はなかったのですが、これも経験としてやってみました。
この投稿が皆様の参考になれば幸いです。

*1:さすがに無理だろうと思って依頼しなかった

個人的なSalesforceサポートケースの作り方

以前、Twitterでこんな投稿をしました。

せっかくなので、ここで解説してみます。

よくあるケース

自分が利用している組織で見慣れないエラーや動作がある場合、ヘルプ&トレーニングからケースを作成すると思います。
普通にやると、こんな流れになります。

ユーザ「使っているときにこんなエラーが出ました。」
サポート「確認しますので、ログインアクセス許可と再現手順をいただけますか。」
ユーザ「設定しました。」
サポート「エラーを確認しました。ちなみにSandboxでも再現しますか。」
ユーザ「再現します。」
サポート「より詳細な調査をしたいので、Sandboxのログインアクセス許可をいただけますか。合わせてレコード作成、削除なども行ってよいでしょうか」

…見てもらったら分かりますが、長いですね。
さらにサポートとユーザのやり取りは大体1日に2回程度です。つまりこのやり取りだけで1日以上かかります。
このあたりのやり取りはスキップして、早く調査に取り掛かってもらいたいですよね。

時間をかけずに調査に進んでもらうには

Salesforceサポートがエラー調査のために求めてくる情報は、大体以下です。

  • エラー画面、エラーメッセージ
    • 画面キャプチャを取って添付するとよいです。
    • メールで来た場合はメール本体を添付するとよいです。(調査にはメールヘッダが必要な場合もあり、本文のコピペだけでは不足と言われるかもしれません。「メッセージをダウンロード」とかしてファイル形式で送ると喜ばれます。)
  • エラーが再現する環境とその環境のログインアクセス許可
    • システム管理者(問い合わせる人)とエラーが発生する人が別の場合は、両方のログインアクセス許可を用意してあげてください。
    • ログインアクセス許可はこちらのヘルプを参照ください。
    • ログインアクセス許可にてSalesforceサポートが行ったログイン、設定変更は設定変更履歴に全部残ります。(レコード参照、編集、削除は残りません。)
    • 本番でエラーが発生する場合、余裕があればSandboxを作成して同じ手順でエラーが発生するか確認すると喜ばれます。ただ手間なので問い合わせ前にそこまでやらなくてもいいです。
      • ちなみにSandboxでの調査は、エラー調査に必要な設定変更、レコード作成・削除などが本番環境よりやり易いために行われます。
  • エラー再現手順
    • 例として「このレコードで」「このボタンを押すと」「こんなエラーが起きる」みたいな感じですね。
    • この時エラーが起きるレコードとかのURLも合わせて記載するとよいです。
    • 合わせて「ログインアクセス許可を使ってSalesforceサポート側でこの操作を行っていいか」もYes/Noで回答しましょう。時間経過によりエラーが解消した場合、Salesforceサポート側の操作で正常処理が行われてしまうかもしれないので、その点は注意しましょう。

この他にも「エラーが発生しないユーザの有無」などあるのですが、大体のポイントは上記で抑えています。
実際の問い合わせにて、上記の情報を最初の問い合わせの時に書くと以下のようになります。

○○の画面で××を行ったときに△△エラーが発生します。
エラー画面を添付します。
エラー再現手順:
1. https://sample.lightning.force.com/lightning/r/Account/001xx00000UUUUUAAA/view にアクセス
2. ○○ボタンをクリック
3. エラー

システム管理者ユーザ: xxxxxx@yyy.com とエラー発生ユーザ: zzzzzz@yyy.com にてログインアクセス許可を付与しています。
上記再現手順は実施いただいて問題ありません。

おわりに

見たことがないエラーが発生すると、多くの場合は慌ててしまいます。
ただ、その場合に「エラーが起きました」だけでなく上記のような情報も添えるとより早い解決につながることがあると思っていただければ幸いです。

Trailhead日本語要約を今後ストップします

お世話になっております。本ブログ管理者のMark Hammerです。
いつも本ブログをご参照いただきましてありがとうございます。

本ブログは2017年3月より英語しかなかったTrailheadモジュールのChallengeを日本語要約するサイトとしてスタートしました。
その後2019年よりはてなブログに場所を移し、TrailheadのみならずSalesforceに関するノウハウも投稿するようになり皆様より多くのアクセスをいただきました。
まことに感謝しております。

お知らせですが、表題の通り、今後Trailhead日本語要約を投稿することを一旦止めます。
理由は以下の通りです。

  • だいたい1年前からChallengeの日本語要約作成がストレスとなり、Challengeを含むTrailheadモジュールの手を止める要因となっていること。
  • そもそもChallengeの日本語要約に関する投稿へのアクセス数が少なく、上記のストレスを受ける割に需要が見込めないこと。
  • 比較的多いアクセスを頂いている資格更新モジュールのChallengeについてもSalesforce公式の日本語訳、解説があり1ユーザの投稿が必要とは思えないこと。
  • Trailhead本体にChallengeの日本語版が掲載されるようになり、必要性が薄れてきたこと。

現在投稿済みのTrailhead日本語要約についてはしばらく残しますが、今後非公開化する場合があります。
本ブログ自体は引き続き継続し、Salesforce関連の投稿を行う予定です。

なお、「このChallengeの日本語要約を作ってほしい!」という依頼がありましたらTwitterにてご連絡ください。
作成するとは明言できませんが、価値があると思えば作成する場合があります。

引き続き本ブログをよろしくお願いいたします。

Mulesoftオンライン研修: Anypoint Platform Development: Fundamentals (開発: 基礎) で詰まったところ

はじめに

最近、会社に言われてMulesoftの最初の研修に当たるAnypoint Platform Development: Fundamentals (開発: 基礎)をオンラインで受講しました。

Anypoint Platform Development: Fundamentals (開発: 基礎)

オンラインで無料ながらAnypoint Platformのトライアルアカウントと研修用に用意されている環境(DBやWeb環境)を使ってAnypoint Platform、Anypoint Studioを学べる研修です。
内容としてはかなりいいとは思うのですが、進める上で詰まったところがそれなりにあったのでここに書いておきます。

詰まったところと解決策

動画、ドキュメントを見てもチェックが入るものとチェックが入らないものがある

研修資料は動画やウォークスルーの手順書などのドキュメントがありますが、最後まで見るとチェックが入るようになっています。


しかし、中には最後まで見てもチェックが入らないものもあり、しばらく原因が分からず「そういう仕様なのだろう」と思っていました。

結論から言うと全ての動画、ドキュメントはチェックが入ります。
ただしチェックが入る条件は「動画/ドキュメントを最後まで見る」ではなく「動画/ドキュメントを指定時間以上表示して最後まで見る」になっています。

動画の場合

動画の指定時間は通常「動画を通常の速度で再生した場合の時間」となっています。
ここで注意すべきなのが倍速機能で、「早く見たいので速度を1.5倍にする」などもできるのですが、1回目でこれを行ってしまうと最後まで見ても「指定時間表示していない」と判定されてチェックが入りません。

動画再生画面の倍速機能

「必ず2回以上動画を見る」という人以外は1回目は等速で表示することを強くお勧めします。
なお、指定時間が動画を通常の速度で再生した場合の時間より長いケースも確認しています。この場合は動画を何回も見ないとチェックが入りません。

ドキュメントの場合

ドキュメントのチェック条件は「指定時間以上表示&最後のページまで表示」となっています。
ウォークスルーの場合、想定作業時間が「(25 - 75 分)」のように記載されていますが、想定作業時間の最小時間(例の場合は25分)が指定時間となっています。
問題はウォークスルーを想定作業時間より早く終わらせても、ドキュメントは指定時間表示しないとチェックが入らない、ということです。実際の研修では「指定時間より早く終わった人は休憩してください」となる時間ですね。
早く終わった場合にチェックが入るまで休憩するか、それとも先を進めて後でドキュメントを再表示してチェックを付けるかはご自由に決めてください。ちなみに私は後者でした。

指定時間の確認方法

チェックが入るまでの指定時間と現在の表示時間を確認する方法は以下の通りです。

  1. 研修画面下の「Transcript」をクリック
  2. LessonsタブのLessonが各動画、ドキュメントのタイトル、Durationが「(現在までの表示時間)/(指定時間)」の表記となっています。
その他
  • ウォークスルーの動画は任意となっているため、アクセスさえすれば大体はOK。ただし一部指定時間が設定されているため、チェックが入らない場合は動画を最後まで見てください。
  • DIYエクササイズの手順ドキュメントは最後のページまで表示すればOK。
  • 各章の確認クイズは全問正解、模擬試験は42/60問正解すればOK。
  • アンケートは回答を送付すればOK。

各章の確認クイズの内容を確認する方法

各章の最後には5問前後の確認クイズがあり、全問正解しないとチェックが入らないのですが、どの問題が正解/間違いなのかは「Review Questions」から確認できます。

不正解がある場合はどの問題を間違えたか確認してから再度やり直すことで全問正解にできます。
また、全問正解後に再度クイズの内容を表示する方法は以下の通りです。

  1. 研修画面下の「Transcript」をクリック
  2. Testsタブをクリックし、「View Details」をクリック
  3. 確認したいクイズをクリック
  4. 「Review Questions」をクリック

ちなみに模擬試験は上記のような回答後の内容確認はできません。

Anypoint Studioのウォークスルーで手順通りモジュールを読み込ませるとエラーになる

Anypoint Studioのウォークスルーでは機能使用のためにモジュールのインストールを行うことがありますが、手順書ではインターネットから最新版のモジュールをインストールする内容になっています。
しかし実際に実施すると実行/デバッグ時にバージョン起因のエラーが発生することがあります。

回避策としては、研修用に用意された受講者用ファイルを解凍するとモジュールが用意されているので、そのモジュールを使用することで回避できます。なおこの回避策用の手順はないので、使用するモジュール含めて自分で探す必要があります。

例)ウォークスルー12-4でJMS ConfigのActive MQブローカー用依存関係を追加する手順がありますが、手順書だと「Add Maven dependency」を使うところ、「Use local file」 で受講者用ファイル内のモジュールを指定することでエラーを回避します。

Advanced REST client ダウンロード用URLにアクセスすると github にリダイレクトされる、またはアクセスできない

最初に行う環境のセットアップにて、APIアクセス用アプリであるAdvanced REST client ダウンロード用URLとして https://install.advancedrestclient.com/ が記載されていますが、このURLにアクセスすると https://github.com/advanced-rest-client/arc-electron にリダイレクトされるか、404エラーが表示されます。
実際のダウンロード方法は以下の通りです。

ちなみに私は試していませんが、Chrome拡張機能もあるようです。これを使ってもいいかもしれません。 chrome.google.com

ウォークスルー手順書に記載されたアイコンが Advanced REST client にない

Advanced REST clientを使用する手順書にて、Rawを表示するという手順で <> アイコンをクリックするよう記載されている場合があります。

が、Ver.17.0.9時点でこのアイコンはありません
Ver.17.0.9時点では、アウトプット部分の縦3点アイコンをクリック→「Raw」をクリック、で同様の出力が表示できます。

おわりに

この研修はここに書いた通り受講者に優しくない部分もあります。
しかし、用意されている環境は無料とは思えないものであることは間違いないので、Mulesoftを学びたい方はやってみることをお勧めします。

風呂場でWeb試験を受けられる環境を作るまで

はじめに

2020年にコロナウィルスが流行してから多くのことが変わりましたが、資格試験の受験環境も例外ではなく、テストセンターの他に自宅でも受けられるようになりました。
自宅で試験を受けた方も多くいらっしゃるかと思いますが、私はずっとテストセンターで受験してきました。
理由は以下のように自宅受験の制限が自分にとってつらいということもありますが、

それ以上に自宅受験を選べない理由がありました。

それは、自室にものが一杯で片付けられないこと。
写真はとても載せられませんが、机の上も周りも紙やら本やら何やら一杯で、絶対に試験前にNGが出そうな環境なので、テストセンター受験を継続していました。

しかし、ついに自宅受験を考えなければならない時が訪れます。
それは、SalesforceのAccredited Professional試験(以下「AP試験」)が原因でした。

AP試験とは

簡単に言うとSalesforceパートナー会社従業員向けの個別機能ごとの資格試験(Overview(英語))です。
この試験はSalesforceパートナー会社の人しか受験できません。

で、この試験、「オンライン試験のみ可」となっており、テストセンター受験の選択肢がありません。
自費で受けるつもりはなかったのですが、無料バウチャーが手に入ったので(まぁ捨てるのもなぁ…)と思い、受験することにしました。

試験場所を風呂場に決めるまで

ただ、前述の通り自室はとても試験ができる環境ではないため、「外のレンタルオフィスで受験できないか」とずっと考えていたのですが、

  • 他人の声など入らないか
  • ネット環境は有線で安定しているか
  • 費用は高くないか

等と考えていると選ぶことができませんでした。
そんな時に、以下の投稿を見つけます。

wing-degital.hatenablog.com

note.com

「そうか、別にPCがあればいいからトイレか風呂場でもいいんだ。」

ということで、トイレか風呂場での受験を決めます。
どちらにするかは悩みましたが、最終的に風呂場にPCと机を持ち込んで受験することにしました。

受験環境を整えるまで

ネット環境は有線で接続したいので、部屋の端にあるルータから風呂場までLANケーブルをつなぐ必要があります。

部屋の構造
(図は https://sumaity.com/press/157/ から自宅に似た間取りを引用しました。)

距離を測ると、約15mほどでした。
なお、電源は風呂場のそばにコンセントがあったため、延長コードなしで接続可能でした。

また、参考にした投稿を見ると浴槽ではお尻や腰にダメージがありそうだったため、可能であれば机と椅子を持ち込みたいと考えました。

ということで、必要なものは以下になります。

  • 風呂場に持ち込める机と椅子
  • 15m以上のLANケーブル

用意したもの

Amazon等を見て、以下を購入しました。

[山善] 折りたたみ パイプ 椅子 幅44.5×奥行47.5×高さ79.5cm 持ち運び用取っ手付き 軽量 完成品 シルバー/ブラック YZX-08SB:Amazon

[山善]テーブル ミニ 折りたたみ サイドテーブル 幅50×奥行48×高さ70cm ハイタイプ 傷・汚れ・水分・熱に強い天板(メラミン加工) なめらかな表面 角が丸い アンティークブラウン/ブラックRYST5040H(ABR/BK4):Amazon

エレコム ELECOM LD-C6FT/BU200 [ツメ折れ防止フラットLANケーブルCat6準拠 ヨリ線 20m ブルー]:ヨドバシ・ドット・コム

机は風呂場に入る範囲で大きいものを、椅子はよく見る折りたたみ椅子を購入しました。

実際の写真

見た目通りかなり狭いですが、出入りがつらいぐらいで受験中はそれほど気になりませんでした。
試験場としてはそこそこ快適な部類だと思っています。
ちなみに各種ケーブルはドアの下から通しています。

余談

試験は無事合格しました。

ただこの時の試験はリアルタイム監視を行う試験官がおらず、後日チェック方式でした。
次回受験する場合はリアルタイム監視ありとのことなので、何かあればまた更新します。

追記

この環境でリアルタイム監視ありオンライン試験であるMulesoft資格試験、Accredited Professional試験を受験していますが、何の問題もなく受験できています。
試験官ありの場合、マウスパッドが使えないそうなので机の上でマウスを動かしていますが、特に問題なく反応しています。
1点だけ問題があるとすれば、換気扇を止められないので試験官とのやり取り(部屋を見せろなど)が聞き取りづらいことがあります。まぁこれは仕方がなさそうです。

Lightningレコードページのレポートグラフコンポーネントの動作はレポートグラフと異なる

Lightningレコードページには、レポートから生成可能なグラフを配置できるレポートグラフコンポーネントがあります。
これを使えばレポート画面で作成したグラフをそのまま配置可能…と思っていましたが、「行をグループ化」を指定した場合に以下の動作の違いがありました。

  • レポート画面で配置可能なグラフ
    • 「行をグループ化」で指定した項目であればどの項目であっても軸として使用可能
  • レポートグラフコンポーネント
    • 「行をグループ化」で指定した項目のうち、最上位の項目のみ軸として使用可能

具体的な動作を以下例で表してみます。

例として、「自取引先を親取引先として持つ各取引先の商談金額合計をレコードページでグラフ表示したい」という要望があったとします。
まず、レポートの「行をグループ化」に「親取引先>取引先名」と設定すると、レポートページのグラフでは期待通りのグラフが作成できます。

「親取引先>取引先名」でグループ化したレポートとグラフ

期待通りのグラフをレポートページで作成できたので、これをLightningレコードページのレポートグラフコンポーネントを使用して親取引先レコードページに表示させようとします。
すると、以下のようにレポートページと異なり、Y軸には親取引先の1つしか表示されません。

「親取引先>取引先名」でグループ化したレポートを用いたレポートグラフコンポーネント

次に、レポートの「行をグループ化」に「取引先名」と設定します。
これでもレポートページのグラフで期待通りのグラフが作成できます。

「取引先名」でグループ化したレポートとグラフ
これを先ほどと同様にLightningレコードページのレポートグラフコンポーネントを使用して親取引先レコードページに表示させると、今度は期待通りレポートページのグラフと同様、Y軸には子取引先が表示されました。
「取引先名」でグループ化したレポートを用いたレポートグラフコンポーネント

Admin Configuration Kit: Security and Visibility を和訳してみた

2022/2にSalesforce blogにてシステム管理者向けのセキュリティ&データ参照・編集に関するイメージ図(英語版)が公開されました。

admin.salesforce.com

ここでは、イメージ図の日本語版、及び備考を記載していきます。

セキュリティ&データ参照・編集に関する設定の全体像

説明文の日本語要約

  • 対象製品:Sales Cloud, Service Cloud, Salesforce Platform
  • 対象機能:ログインセキュリティ、オブジェクト権限と項目レベルアクセス、レコードアクセス
  • 対象外機能:ゲストユーザ、テリトリー管理

Salesforce 組織内の新規ユーザのセキュリティとレコードアクセスに関する設定を設計および構成します。

  • まず、要件を収集します。
  • その後、各ページでベストプラクティスの図と段階的な構成フローを確認します。

この資料はヘルプに代わるものではありません。

ユーザログインの流れ

説明文の日本語要約

  • ベストプラクティス
    • MFAを有効にします。
    • ログインIPアドレスの制限、ログイン時間帯の制限、セッションタイムアウトの設定は、現時点ではプロファイルによってのみ割り当てることができます。
    • 可能な限り、権限セットと権限セットグループを使用してください。

この資料はヘルプに代わるものではありません。

セキュリティ設定決めの流れ

説明文の日本語要約

図の設定フローに従って、あなたの組織のユーザにとって最適なログイン・セキュリティ設定を決定してください。

  • ベストプラクティス
    • ユーザの業務に必要な最小限のアクセス権を付与します。
    • MFAを有効にします。
    • ログインIPアドレスの制限、ログイン時間帯の制限、セッションタイムアウトの設定は、現時点ではプロファイルによってのみ割り当てることができます。
    • 可能な限り、権限セットと権限セットグループを使用してください。

この資料はヘルプに代わるものではありません。

オブジェクト単位の参照・編集・削除・作成権限決めの流れ

説明文の日本語要約

図の設定フローに従って、どのようなオブジェクトレベルのアクセス権限がユーザにとって最適であるかを決定してください。

  • ベストプラクティス
    • ユーザの業務に必要な最小限のアクセス権を付与します。
    • 可能な限り、「すべて表示」、「すべて変更」のアクセス権限を付与しないようにします。
    • 可能な限り、権限セットと権限セットグループを使用してください。

この資料はヘルプに代わるものではありません。

項目単位の参照・編集権限決めの流れ

説明文の日本語要約

図の設定フローに従って、ユーザにとって最適な項目レベルアクセス権限の設定を決定してください。

  • ベストプラクティス
    • ユーザが仕事をするために必要な最小限のアクセス権を付与します。
    • ある項目を必須とする場合としない場合両方存在するときは、ページレイアウトでその項目を必須とするか、入力規則を設定することを検討してください。
    • 項目を完全に必須にするには、カスタム項目の作成時または編集時に「必須項目」チェックボックスにチェックを入れます。
    • 可能な限り、権限セットと権限セットグループを使用して権限を割り当ててください。

この資料はヘルプに代わるものではありません。

オブジェクト単位の組織の共有設定決めの流れ

説明文の日本語要約

図の設定フローに従って、組織の共有設定がユーザにとって最適であることを判断してください。

  • ベストプラクティス
    • 組織の共有設定は、可能な限り制限されるべきです。
      「レコード単位の共有設定決めの流れ」のロール階層、共有ルール、手動共有を使用して、レコードアクセスの対象を拡張することができます。
    • 共有はSandboxで構成し、本番環境に導入する前に十分にテストする必要があります。
    • 本番環境でのレコードアクセスの変更は、大規模な操作となるため、営業時間外に行う必要があります。
      共有が再計算されるまでは、Salesforceにアクセスさせないようにすることを検討してください。

この資料はヘルプに代わるものではありません。

レコード単位の共有設定決めの流れ

説明文の日本語要約

図の設定フローに従って、どのような共有機能がユーザにとって最適かを判断してください。

  • ベストプラクティス
    • 複数の共有機能によって1つのレコードに異なるレベルのアクセス権限が与えられる場合、そのユーザは最も範囲の広いアクセス権限を受け取ります。
      • 例:組織の共有設定で「公開/参照のみ」、共有ルールで「参照・更新」の場合は範囲の広い「参照・更新」が適用されます。
    • 共有機能はサンドボックスで設定し、本番環境に導入する前に十分にテストする必要があります。
    • 本番環境でのレコードアクセスの変更は、大規模な操作となるため、営業時間外に行う必要があります。
      共有が再計算されるまでは、Salesforceにアクセスさせないようにすることを検討してください。

この資料はヘルプに代わるものではありません。