Mark Hammer's Blog

SalesforceやTrailheadに関する情報を投稿しているブログです。

Lightning Experience環境のレポート条件に表示される「選択された参照オブジェクト」とは

はじめに

最近このような質問を受けました。

レポート条件に「選択された参照オブジェクト」という値が設定されているが、これが何なのか分からない。

実際のキャプチャ

確かに「選択された参照オブジェクト」以外何も情報がないので、困ってしまいました。

Lightning画面とClassic画面の違い

そこで、何の気もなしにClassic画面に変更すると…

Classicでの画面

レポート検索条件ではなく、標準での表示機能で「キャンペーンを選択」を選び、特定キャンペーンを選択した状態であることが確認できました。
これはレポート検索条件で「キャンペーン名」を設定した時と同様、キャンペーンでの絞り込みができます。
また、Lightning環境でもClassic環境と同じレポートは表示されますが、どのキャンペーンで絞り込んだかの情報は一切表示されません。

この動作の影響

この動作が問題となるのは、Classic環境からLightning環境へ切り替え、かつClassic環境に戻せないよう制限をかけたときです。
この場合、該当レポートがどのような絞り込みを行っているかを確認する術はないため、一時的にClassic環境に戻せるよう設定を変更するか、「表示」を「選択された参照オブジェクト」から別の選択肢に変更したうえで新たにレポート検索条件を設定するしかなさそうです。

このような動作である以上、Lightning環境への移行を考えている方は「表示」欄にて絞り込みを行うのではなく、レポート検索条件で絞り込みを行うことをお勧めします。