はじめに
本投稿に記載する内容は、プロファイル編集時にエラーになる事象の原因の一例です。
サポートに問い合わせができる環境であれば、問い合わせをすることを強くおすすめします。
プロファイル編集時にエラーになる事象
プロファイルの権限やパスワードポリシーを変更しようとして以下手順を実施した際に、エラーになることがあります。
- Salesforceにログインし、設定メニューに移動する
- 管理|ユーザ|プロファイル をクリックし、あるプロファイルの[編集]をクリック
- 権限、パスワードポリシー等を変更して、[保存]をクリック
- エラー画面が表示され、プロファイルの変更が保存できない。
エラー画面サンプル
原因
Salesforceのメジャーバージョンアップにより、プロファイルで設定可能な権限が追加された場合に発生することがあります。
例えば、
- 既に存在する権限Aと、アップデートにより追加された権限Bが存在する。
- 「権限Aを有効にするには、権限Bの有効化が必須」という条件が設定されている。
- すでに権限Aは有効化済み。
- アップデートにより追加された権限Bは無効化された状態でプロファイルに追加されている。
上記条件を満たすとき、権限A、権限B以外の権限やパスワードポリシーを変更すると、「権限Aを有効にするには、権限Bの有効化が必須」という条件を満たしていないことになり、エラーが表示される。
上のエラー画面サンプルは、Summer`18で「『ダッシュボードへの登録: 受信者の追加』ユーザ権限」が追加されたことによるものと推定されます。(この組織はSpring'16に作成したDeveloper Edition組織です。)
対処方法
カスタムプロファイルの場合
エラー表示の通り、権限を変更すれば正しく保存されます。
標準プロファイルの場合
標準プロファイルは権限のチェックボックスが変更不可の状態になっています。
つまり、標準プロファイルでは「エラー表示の通り、権限を変更する」ということができないので、以下いずれかの方法を取ることになります。
- Salesforceサポートに問い合わせて、エラーが出ないように対応してもらう。
- 現在使用している標準プロファイルからカスタムプロファイルを作成、編集し、ユーザのプロファイルをカスタムプロファイルに差し替える。
Salesforceと契約済み(ヘルプ&トレーニングからサポートへの問い合わせが可能)の場合は前者をお勧めします。
Salesforceと契約していない(DeveloperEditionしか使用していない)ユーザはSalesforceサポートに問い合わせができないので、後者の方法で回避する、または新規にDeveloper Editionを取得してください。