Mark Hammer's Blog

SalesforceやTrailheadに関する情報を投稿しているブログです。

Lightning Platform Starter, Plus ユーザとケースオブジェクトへのアクセス

はじめに

Salesforceユーザライセンスのうち、比較的安価な Lightning Platform Starter ライセンスと Lightning Platform Plus ライセンス。

www.salesforce.com

この2つのライセンスは、ヘルプにてケースオブジェクトにアクセス可能なことが明言されています。

ヘルプページ抜粋

しかし、Lightning Platform Starter, Plus ユーザライセンスを購入するとSalesforce組織上では Salesforce Platform ユーザライセンスとして有効化されますが、 Salesforce Platform ユーザライセンスではケースオブジェクトにアクセスできません。 権限セットを割り当てようとしても以下のようにエラーになります。

エラー画面

実際にケースにアクセスさせるには

実はヘルプの冒頭に

「Lightning Platform Starter と Lightning Platform Plus のどちらにも Salesforce Platform ライセンスと Company Communities 権限セットライセンスが含まれます。次の表は、Salesforce Platform ライセンスが付与され、Company Communities 権限セットライセンスが割り当てられているユーザが使用できる機能を示します。」

という文言がある通り、 ケースオブジェクトにアクセスさせるには Company Communities 権限セットライセンスをユーザに付与する必要があります。
Company Communities 権限セットライセンスは、Salesforce組織上では「Company Community for Force.com」権限セットライセンスとして有効化されます。

手順

Company Communities 権限セットライセンスをユーザに付与する具体的な手順は以下になります。

  1. 設定画面でメニューから「権限セット」を選択
  2. [新規]をクリック
  3. 表示ラベルやAPI参照名を入力し、ライセンスから「Company Community for Force.com」を選択して[保存]をクリック
    権限セット作成画面
  4. [オブジェクト設定]をクリック
  5. オブジェクト名から[ケース]をクリック
  6. [編集]をクリックし、オブジェクト権限の「参照」「作成」「編集」「削除」から必要な権限をチェックして[保存]をクリック(必要に応じて項目権限等もチェックを入れる)
  7. [割り当ての管理]をクリック
  8. [割り当てを追加]をクリック
  9. 割り当てたいユーザにチェックを入れ、[割り当て]をクリック
  10. 割り当てが成功したことを示すメッセージが表示されればOK

注意事項

上記手順で作成した権限セットは、Salesforce Platformユーザライセンス以外のユーザにも割り当てられます。
つまり、SalesforceユーザライセンスのユーザにCompany Communities 権限セットライセンスを割り当てることもできますが、これはCompany Communities 権限セットライセンスを無駄にする行為です。(Salesforceユーザライセンスは単体でケースアクセス可能なため)
Company Communities 権限セットライセンスを使った権限セットの割り当てはSalesforce Platformユーザに限定するようにしましょう。

Appendix

Salesforce ヘルプ: Grant users with Salesforce Platform License access to Case object