はじめに
Salesforceユーザライセンスのうち、比較的安価な Lightning Platform Starter ライセンスと Lightning Platform Plus ライセンス。
この2つのライセンスは、ヘルプにてケースオブジェクトにアクセス可能なことが明言されています。
しかし、Lightning Platform Starter, Plus ユーザライセンスを購入するとSalesforce組織上では Salesforce Platform ユーザライセンスとして有効化されますが、 Salesforce Platform ユーザライセンスではケースオブジェクトにアクセスできません。 権限セットを割り当てようとしても以下のようにエラーになります。
実際にケースにアクセスさせるには
実はヘルプの冒頭に
「Lightning Platform Starter と Lightning Platform Plus のどちらにも Salesforce Platform ライセンスと Company Communities 権限セットライセンスが含まれます。次の表は、Salesforce Platform ライセンスが付与され、Company Communities 権限セットライセンスが割り当てられているユーザが使用できる機能を示します。」
という文言がある通り、 ケースオブジェクトにアクセスさせるには Company Communities 権限セットライセンスをユーザに付与する必要があります。
Company Communities 権限セットライセンスは、Salesforce組織上では「Company Community for Force.com」権限セットライセンスとして有効化されます。
手順
Company Communities 権限セットライセンスをユーザに付与する具体的な手順は以下になります。
- 設定画面でメニューから「権限セット」を選択
- [新規]をクリック
- 表示ラベルやAPI参照名を入力し、ライセンスから「Company Community for Force.com」を選択して[保存]をクリック
- [オブジェクト設定]をクリック
- オブジェクト名から[ケース]をクリック
- [編集]をクリックし、オブジェクト権限の「参照」「作成」「編集」「削除」から必要な権限をチェックして[保存]をクリック(必要に応じて項目権限等もチェックを入れる)
- [割り当ての管理]をクリック
- [割り当てを追加]をクリック
- 割り当てたいユーザにチェックを入れ、[割り当て]をクリック
- 割り当てが成功したことを示すメッセージが表示されればOK
注意事項
上記手順で作成した権限セットは、Salesforce Platformユーザライセンス以外のユーザにも割り当てられます。
つまり、SalesforceユーザライセンスのユーザにCompany Communities 権限セットライセンスを割り当てることもできますが、これはCompany Communities 権限セットライセンスを無駄にする行為です。(Salesforceユーザライセンスは単体でケースアクセス可能なため)
Company Communities 権限セットライセンスを使った権限セットの割り当てはSalesforce Platformユーザに限定するようにしましょう。
Appendix
Salesforce ヘルプ: Grant users with Salesforce Platform License access to Case object