Mark Hammer's Blog

SalesforceやTrailheadに関する情報を投稿しているブログです。

Salesforce Trailhead の(バッド)ノウハウ

はじめに

Salesforceをご利用の方で、操作方法を学ぶためにTrailheadを使用している方も多いと思います。
この投稿では、TrailheadのChallengeやプロジェクトを進めていく中で学んだ(バッド)ノウハウを書いていきます。

まとめ

TrailheadのChallengeハンズオンを実施される方は、以下の設定をすることをおすすめします。

  • ハンズオン組織のユーザ設定で、地域:英語(アメリカ合衆国)、言語:Englishに設定する。
  • 組織情報の「言語のデフォルト値」を英語にする。
  • 項目名、値などに日本語を使用しない。
  • Trailhead Playground組織はできればバッジごとに作成する。
  • 残しておきたいTrailhead Playground組織では、ユーザのパスワードリセットを実施する。

パッケージがインストールできない

このユニットのように、Challengeを進めるうえでパッケージインストールを求められるユニットがありますが、パッケージインストール時にはSalesforceログイン画面が表示され、ユーザ名とパスワードが必要になります。

このとき、Trailheadで取得できるTrailhead Playground組織を使用している場合、自分でパスワードを設定していないため、パッケージがインストールできない状況になってしまいます。
※DeveloperEdition(DE)組織を使用している場合は、ユーザ名とパスワードはお分かりになると思いますので、ログインして対応してください。

現在は以下手順で、ユーザのパスワードリセットを行わなくてもパッケージをインストールすることが可能です。

  1. インストールしたいパッケージのURLを確認する
  2. Trailhead Playground組織へログインする。
  3. Trailhead Playground組織のURLから"~.lightning.force.com/"以降を削除する。
  4. インストールしたいパッケージのURLの"packaging/…"以降を"~.lightning.force.com/"に貼り付け、アクセスする。

具体例

の場合、
https://xxxxxxx.lightning.force.com/packaging/installPackage.apexp?p0=04txxxxxxxxxxxx
にアクセスすることで、パスワード入力せずにパッケージインストール画面になります。

なお、英語ナレッジに記載の通り、管理者権限でパスワードリセットを実施することでも対応可能です。

手順:

  1. Trailhead Playground組織へログイン
  2. 画面右上の 設定 をクリック
  3. Lightning Experienceの場合は ユーザ|ユーザ を、Salesforce Classicの場合は ユーザの管理|ユーザ をクリック
  4. 自分の名前が設定されているユーザにチェックを入れ、「パスワードのリセット」をクリック
  5. 自分のメールアドレスにパスワードリセット用メールが届くため、リンクをクリックし、新規パスワードを設定

※上記の手順でパスワードを設定した後も、「ハンズオン組織を起動」でTrailhead Playground組織へはログインできるのでご安心ください。

ちゃんと設定してもChallengeがクリアできない

Challengeに書いてある通りに設定したはずなのに、「正しいレコードが作成されていません」、「正しく設定されていません」と表示されてしまう場合があります。
そんな場合、ユーザ設定で以下を試すとうまくいくかもしれません。

Trailhead Playground の言語を English (英語) に設定する。

  • 2018/12現在、Challenge説明文には「英語以外の言語で Trailhead を利用するには、この challenge を試行する前に、Trailhead Playground の言語を English (英語) に設定してください。」 の一文が追加されました。

現在日本語環境のTrailhead Playground組織を持つ、または日本語環境のDeveloper Edition組織を英語環境とするには最低限以下対応を行う必要があります。1

  • ユーザ地域を「英語(アメリカ合衆国)」に設定する
  • ユーザ言語を「English」に設定する
  • 組織情報の「言語のデフォルト値」を英語にする
ユーザ地域を「英語(アメリカ合衆国)」に設定する

ユーザ地域での「日本語(日本)」と「英語(アメリカ合衆国)」の違いの1つは、ユーザの名前やリードなどの名前の表記です。
「日本語(日本)」では「姓 名」と表記されますが、「英語(アメリカ合衆国)」では「名 姓」または「姓, 名」です。
Challengeが「ユーザを作成してください」、「リードを作成してください」の場合、日本の「姓 名」の表記だとエラーになる場合があります。
これは、TrailheadのChallenge判定ロジックが「名 姓」で固定されているためだと思われます。

Challengeの問題上、ユーザ地域を「日本語(日本)」に固定するメリットはないため、Challengeでハマらないために、最初から「英語(アメリカ合衆国)」に設定してしまってもいいかもしれません。

例:営業担当がワークスペースで効率的に作業できるようにするのChallengeでの以下エラー

Challenge Not yet complete... here's what's wrong: Could not find a Lead with the name 'Shelley Major' and the Company 'Major Components, Inc.'. (ユーザ地域が「日本語(日本)」だと、Salesforce上では'Major Shelley'と表示されてしまうためのエラー)

ユーザ言語を「English」に設定する

ユーザ言語を変更すると、Salesforce標準設定の名前が変わるものがあります。

例:

  • 標準プロファイル名(例:「システム管理者」と「System Administrator」)
  • オブジェクトの標準項目名(例:商談の「フェーズ」と「Stage」)

TrailheadのChallenge判定ロジックが英語名でチェックしている場合は、正しく設定していてもChallenge失敗となってしまいます。

エラー例:

  • 「指定した項目が設定されていません」エラー
    例:グローバルクイックアクションの作成のChallengeでの以下エラー

    Challenge Not yet complete... here's what's wrong: You do not have the correct account fields in the 'New Detailed Account' publisher action layout

  • 「指定したプロファイルが設定されていません」エラー
    例:組織へのアクセスの制御のChallengeでの以下エラー

    Challenge Not yet complete... here's what's wrong: The user's profile was not set to System Administrator

回避するにはユーザ言語を「English」にすればよいのですが、その場合設定メニューもすべて英語となってしまいます。
英語が不安な方は「日本語」のままでよいですが、上記のようなエラーが発生した場合は、その時だけユーザ言語を「English」にするとChallenge成功するかもしれません。

組織情報の「言語のデフォルト値」を英語にする

ユニットのChallenge、プロジェクトには「表示ラベル(複数形)」、「母音で始まる場合はチェック」を設定するよう指示しているものがあります。
例:プラットフォームイベントの定義および公開のChallenge、猫の品種を認識する Cat Rescue アプリケーションの構築プロジェクトの手順

この設定は組織情報の「言語のデフォルト値」が英語であれば表示されますが、日本で作成した組織では「言語のデフォルト値」は日本語のため、画面に出てきません。そのため、手順通りの設定を行うには「言語のデフォルト値」を変更する必要があります。
「言語のデフォルト値」の設定変更は以下手順にて行えます。なお、この変更を行っても利用中のユーザの言語は日本語のままですのでご安心ください。

  • Salesforce Classic の場合
    1. 設定|組織プロファイル|組織情報 をクリック
    2. [編集]をクリック
    3. 「言語のデフォルト値」を[英語]に変更し、[保存]をクリック
  • Lightning Experience の場合
    1. 画面右上のギアアイコンをクリックし、[設定]をクリック
    2. 会社の設定|組織情報 をクリック
    3. [編集]をクリック
    4. 「言語のデフォルト値」を[英語]に変更し、[保存]をクリック

バッジごとにTrailhead Playground組織を作成する

Challengeには、入力規則、ワークフロー、プロセスビルダーなど、レコード保存の際にエラーにする、またはレコード内容を変更する設定が必要なものがあります。
そのため、Challenge用組織を使いまわすと、前に行ったバッジのChallengeが原因でエラーになる(レコード保存ができない、レコードが書き換えられて期待した項目値にならない)可能性があります。
また、Challengeのためにユーザを作成する必要がある場合、組織のユーザライセンス数には限りがあるため、他のユーザを作成する必要があるChallengeができない可能性もあります。

Trailhead Playground組織は無償で上限なく作成できるため、バッジごとに組織を作成しても問題はありません。
どうしても複数のバッジにまたがってハンズオン用組織を使いまわしたい場合は、以下の対応を行うことをおすすめします。

  • 必須
    • 設定した 入力規則、ワークフロー、プロセスビルダー は全て無効化する。
    • 作成したユーザは無効化する。
  • 推奨
    • 作成したカスタムオブジェクト、カスタム項目は削除する。

注意:1つのTrailheadアカウントに紐づけられるTrailhead Playground組織の上限は10個のため、11個以上作成する場合は以下の手順で組織をアカウントから切断する必要があります。

  1. Trailhead にログインする
  2. 画面右上のアカウント名|Hands-on Orgs をクリックする
  3. Salesforce ハンズオン組織 から切断したい組織の行にある「×」アイコンをクリックし、[切断]をクリック

なお、切断した組織はユーザ名とパスワードが分かっていればログイン画面からログインできますが、パスワードリセットしていない場合は(パスワードリセットに必要な秘密の質問、回答を設定していないため)ログインすることができませんのでご注意ください。

選択リスト項目に、英語の選択リスト値を新しく作成する

日本でTrailhead Playground組織を作成すると、選択リスト値に日本語が設定されているものがあります。(例:見積オブジェクトの「状況」項目)
これは日本語環境で操作したいユーザにはメリットがありますが、『英語環境を前提としたChallenge判定』に対しては「正しく設定したのにエラーになる」原因となります。

例えば 見積テンプレートの設定および契約の追跡 のChallengeでは、選択リスト値として「In Review」を選択する必要がありますが、日本語環境では選択リスト値が「レビュー中」と日本語になっています。「レビュー中」を選択すると以下エラーになります。

Challenge Not yet complete... here's what's wrong: Could not find a Quote for the 'Edge Installation' opportunity with the name 'Diesel Generator and Installation for Edge', a status of 'In Review' and an expiration date of '3/31/2017'.

回避策として新しく選択リスト値を作成(上記の場合は「In Review」を作成)する方法がありますが、その手順は該当ユニットに記載されていませんのでご注意ください。

Lightning アプリケーションビルダーでのページ作成時にAPI参照名を確認する

Challengeには、Lightning アプリケーションビルダーを用いてレコードページを編集、保存するものがあります。
例:Salesforce 組織のページでのフローの表示 では取引先責任者のレコードページをLightning アプリケーションビルダーを用いて設定します。

このときに、Trailhead Playground環境のユーザ言語設定が英語と日本語の場合、Lightning アプリケーションビルダー設定画面で初期に設定される表示ラベルとAPI参照名は、以下の違いがあります。

  • 英語
    • 表示ラベル(Label):Contact Record Page
    • API参照名(Developer Name):Contact_Record_Page
  • 日本語
    • 表示ラベル:取引先責任者 レコードページ
    • API参照名:FlexiPage

Trailheadは英語での設定を想定しているため、日本語環境で正しくページを設定したとしてもAPI参照名がFlexiPageのままだと、以下のように「Contact Record Page」がない、というエラーになります。

Challenge Not yet complete... here's what's wrong: We couldn't find a Record page called "Contact Record Page".

この回避策は、「英語環境で設定する」か「API参照名を変更する」しかありませんが、「API参照名を変更する」場合、具体的に設定すべきAPI参照名はChallenge本文には記載されていません。(英語環境では自動で設定されるからでしょう。)
英語環境で自動設定されるAPI参照名は「表示ラベルのスペースをアンダーバーに置換したもの」であるため、日本語環境で設定する場合はAPI参照名の変更を忘れないように行いましょう。

プロジェクト:書いてある手順の通りに設定してもクリアできない

Trailheadのプロジェクトでは、手順も含め日本語化されているものがあります。
ただ、手順に書かれている設定値も日本語化されているものについて、その手順、設定値通りにするとTrailheadの判定が英語前提のためエラーとなる場合があります。

具体例

  • 日本語版では選択リスト値に日本語を設定するよう記載されているが、その後の手順にて英語の選択リスト値を設定しないとエラー判定になるユニットが存在する。
    • 詳細はこちらを参照してください。
    • ※2017年9月時点で、上記リンクに記載した内容は「設定値を英語で記載する」形で修正されています。
  • 英語版の手順ではSalesforceに設定するテキストのカンマ区切り(,)が、日本語版の手順では読点(、)に置換されている。判定は英語版前提なので、日本語版の手順通りにすると失敗する。
    • 具体例のProject(英語版と日本語版の設定値を見比べてみてください)

基本的にTrailheadの判定は英語前提と思われるため、手順は日本語版でもよいですが、項目名、設定値などは英語版のものを使用することを強くおすすめします。

しかし、イレギュラーとして設定値が英語だとエラーとなってしまう場合も存在したりします。

メジャーバージョンアップによる機能追加、変更に合わせた対応

Salesforceでは、年3回(Winter, Spring, Summer)メジャーバージョンアップが適用されますが、これはTrailhead Playground組織も例外なく適用されます。
通常、メジャーバージョンアップは機能が追加されるため喜ばれるものですが、Trailhead Challengeにおいては「Challenge設定時には想定されていなかった機能が追加、または変更される」ため、対応が必要になるケースがあります。

具体例:

  • Challengeリリース時点では存在しなかった「値セットで定義された値に選択リストを制限します」2 機能がデフォルトで有効となったためにChallengeが成功せず、Challenge成功のため「値セットで定義された値に選択リストを制限します」機能を無効にする作業が追加となった。
  • Web チャットの基礎 > Snap-in チャットへのブランド設定の追加にて、Challenge及びユニット本文に記載されていない"CORS"設定を追加しなければChallengeクリアできない。

Apex、Visualforce等の開発系Challengeについて

TrailheadのChallengeは、Apex、Visualforce等の機能を用いた開発者向けChallengeもあります。
これらのChallengeについては、「メジャーバージョンアップによる機能追加、変更に合わせた対応」を除き、特に(バッド)ノウハウはありません。
これは、開発者向けChallengeの回答には各オブジェクト、項目のAPI参照名を直接指定することが多く、日本語環境であっても英語環境と差異がないためと思われます。
Salesforce開発者にとっては、TrailheadのChallengeはハマりどころの少ない、やりがいのある課題になるでしょう。

追記

上記記載後、以下のコメントをtwiiterでいただきました。

上記は「コードが同じであってもユーザ言語/地域設定等によってChallenge結果が左右されることがない」という意図で記載しましたが、私が確認していないだけで、実際には存在するのかもしれません。
また、「コードの書き方がTrailhead担当者の想定と違う」という理由で失敗になる可能性もあります。
自分は正しいと思うコードなのにChallengeが失敗する場合は、Salesforce Developers Communityサイトの Discussion forum で検索、投稿してみるといいと思います。

追記2

「開発者用Challengeには(バッド)ノウハウはない」と書きましたが、2019/6時点で、【ユーザ言語を「English」に設定する】節の「指定したプロファイルが設定されていません」エラーがApp Development Without Limits > Tune Transactions でも発生することを確認しました。

このChallenge自体にはプロファイルに関する設定はないのですが、Challenge判定時に SELECT Id FROM Profile WHERE Name = 'System Administrator' LIMIT 1 というSOQLが発行されます。
そのときに、日本語環境では'System Administrator'という名前のプロファイルがない、という理由で System.QueryException: List has no rows for assignment to SObject エラーが表示されます。3

Einstein Analytics: 書いてある通りの設定を行ってもクリアできない

Einstein Analytics のデスクトップ探索 モジュールの データエクスプローラになるには で確認した事象です。 このChallengeでは記載された条件に従ってレンズを作成するのですが、単純に条件通り作成するのではダメで、Challengeに記載された通りの順番で設定を行う必要があります。
(このChallengeではグラフ形式指定→横棒に用いる項目指定→棒区分の項目指定→棒の長さに用いる項目指定→ソート順指定→条件指定の順番でなければならない)

コミュニティフォーラムでは、Challenge確認の際にレンズのjsonがSFDC側の期待した回答と一致する必要があるが、設定順によりjson内容が変わるため、結果的に設定が同じであってもSFDC側の期待した回答と一致しなければ不合格となる、という見解が示されておりました。

おわりに

Trailheadの説明は日本語化されているものも多くなりましたが、Challenge判定はまだまだ英語前提のようです。 この投稿が、皆様のTrailheadのChallenge成功に役立つことができれば幸いです。


  1. この対応を行わなくてもクリアできるChallengeももちろんありますが、対応を行わなければクリアできないChallengeが存在する以上、対応することを強く推奨します。なお、ここに記載していないタイムゾーン、メールの文字コードがChallenge判定に影響するケースは現時点では確認できていません。
  2. 選択リスト項目に定義した値以外を設定することを禁止する機能。
  3. Trailhead上にはSystem.QueryException: List has no rows for assignment to SObject エラーしか表示されません。具体的なSOQLを見るには、 開発者コンソールを使ったデバッグ が必要になります。

リストビューのKanbanに表示される項目を変更したい

はじめに

リストビューでのKanban表示。
商談のフェーズをグルーピングしたものがよく見られます。

f:id:mark-hammer:20200226011706p:plain

今回は某所で質問を受けた、リストビューのKanbanに表示される項目を変更する方法を書いていきます。

ちなみに Salesforce ヘルプには、「Kanban カードには最大 4 つの項目が表示されます。」とあります。
しかし、どの項目が選ばれるのかについては記載されていません。

Kanban表示項目の変更方法

Kanban表示項目の設定変更方法は、従来のテーブル型と同様、以下の手順になります。

  1. リストビュー内の歯車マークをクリックし、「表示する項目を選択」をクリック f:id:mark-hammer:20200226013719p:plain
  2. 参照可能項目に設定した項目のうち、上位4項目がKanban表示項目になる。 f:id:mark-hammer:20200226013922p:plain

使用されるのは上位4項目だけなので、Kanbanビューではそれ以外の項目は使用されません。

おまけ

参照可能項目に4項目設定したのに、3項目以下しか表示されない

参照可能項目には4項目設定しているのに、Kanbanビューに表示されるのは3項目以下の場合があります。

f:id:mark-hammer:20200226015207p:plain
参照可能項目には4項目以上設定しているのに…
f:id:mark-hammer:20200226015249p:plain
Kanbanビューには3項目しか表示されない

これは、参照可能項目に設定している項目のうち、値が空白になっている項目が存在する場合に発生します。
上記例の場合は、「Current Generator(s)」項目が空白でした。
この場合でも、「上位4項目に空白がある場合は5項目目以降から値を持ってくる」動作にはなりません。

商談名と集計基準項目の表示順

Kanbanビューで表示される項目の表示順は基本的に参照可能項目に設定した順番に従いますが、例外が2つあります。

  • 商談名が参照可能項目上位4項目内にある場合は、参照可能項目の順番によらず必ず最上位に表示される。
    • 商談名を参照可能項目に設定しても、上位4項目にない場合はKanbanビューに商談名は表示されない。
  • 集計基準項目(商談の場合は「金額」か「期待収益」)が参照可能項目上位4項目内にある場合、参照可能項目の順番によらず商談名がある場合は2番目に、商談名がない場合は最上位に表示される。
    • 集計基準項目を参照可能項目に設定しても、上位4項目にない場合はKanbanビューに集計基準項目は表示されない。

以上、皆様のご参考になれば幸いです。

カスタム表示ラベルを使って各国の新年の挨拶を表示する数式項目を作ろう

2020年、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

今年最初の投稿は、タイトルの通り「Salesforceのカスタム表示ラベルを使って、1/1に各国の新年の挨拶を表示する数式項目を作ろう」です。
きっかけはこのTweetです。

ということで、さっそく作ってみましょう。

準備

トランスレーションワークベンチの有効化

翻訳機能を初めて使う場合は、ユーザインターフェース|トランスレーションワークベンチ|翻訳 をクリックし、右画面の [有効化] をクリックします。

f:id:mark-hammer:20200101021057p:plain

翻訳設定で使用する言語を追加する

ユーザインターフェース|トランスレーションワークベンチ|翻訳設定 をクリックし、翻訳対象の言語を追加します。
このとき、翻訳者の指定を忘れないようにしてください。

f:id:mark-hammer:20200101021329p:plain

カスタム表示ラベルの設定

カスタム表示ラベルの作成

ユーザインターフェース|カスタム表示ラベル をクリックし、[新規カスタム表示ラベル] から日本語の新年の挨拶をカスタム表示ラベルとして作成します。

f:id:mark-hammer:20200101022139p:plain

カスタム表示ラベルの翻訳

カスタム表示ラベルの [翻訳] 観連リストから、各国の新年の挨拶を登録します。
今回は以下のサイトを参考にしました。

joho.st

f:id:mark-hammer:20200101022459p:plain
例:ドイツ語

最終的には以下のようにします。

f:id:mark-hammer:20200101022957p:plain

新年の挨拶を表示する数式を作成

カスタム表示ラベルを使用し、テキスト数式項目を作成します。
数式は以下のようになります。*1

なお、カスタム表示ラベルを使いたい場合は [高度な数式] タブの [項目の挿入] にて、 [$Label] を選択すると右側に使用できるカスタム表示ラベルが表示されますので、対象表示ラベルを選んで [挿入] をクリックすると使えます。

IF(MONTH(TODAY())=1 && DAY(TODAY())=1, $Label.NewYear_Greeting, '')

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数式設定画面

結果

ユーザの言語を切り替えるごとに、「新年の挨拶」項目の表示を切り替えることができました。

f:id:mark-hammer:20200101024112p:plain
各国の新年の挨拶

なお、翻訳がない言語は日本語の新年の挨拶が表示されます。

f:id:mark-hammer:20200101024216p:plain
翻訳がない場合(画像は中国語表示)

おわりに

普段は単一言語(日本語)環境しか使わないので翻訳機能は使わないのですが、今回カスタム表示ラベル&翻訳を使ってみて、複数言語を表示する必要がある環境では便利だな、と感じました。
この投稿が皆様の参考になれば幸いです。

また、2020年が皆様にとって良い年となりますよう祈念いたします。

*1: $Label.NewYear_Greeting は今回作成したカスタム表示ラベルです

Chatterで招待したメールアドレスの一覧を知りたい

Chatterには、Salesforce ライセンスを持たないユーザでも使用できるようユーザを招待する機能があります。
わざわざ有償ライセンスを割り当てなくても、Chatterでやり取りができるようになる便利な機能ですが、招待したユーザの一覧を見る機能はありません。
そのため、「いつ、だれを招待したか」、「招待した人のうちだれが参加していないのか」がSalesforce画面を見るだけでは分からない、という問題があります。

Chatterで招待したメールアドレスの一覧を見るには

Chatterで招待したメールアドレス、及び誰が招待したかの情報は、Chatter 招待(CollaborationInvitation)オブジェクトに格納されています。
つまり、Chatter 招待(CollaborationInvitation)オブジェクトをデータローダでエクスポートすることで、「いつ、だれを招待したか」、「招待したユーザのうちだれが参加していないのか」が分かるようになります。*1

Chatter 招待(CollaborationInvitation)オブジェクトにある項目のうち、特に有用と思われる項目は以下です。

  • INVITEDUSEREMAIL:招待した人のメールアドレス
  • INVITERID:招待したユーザのID
  • CREATEDDATE:招待した日時(UTC表記)
  • SHAREDENTITYID
    • 「顧客を招待」の場合、招待したChatterグループのID
    • 「同僚を招待」の場合、招待したユーザのID
  • STATUS:招待後の状況
    • Sent:招待を送ったが、参加していない
    • Accepted:参加している
    • Canceled:招待を送った後にキャンセルした(後述)

おまけ:Chatterの招待をキャンセルする方法

先述の通り、Salesforceの画面からは「いつ、だれを招待したか」、「招待した人のうちだれが参加していないのか」を知ることができません。
招待した人の一覧が画面で確認できないため、招待を送った後に「メールアドレスを間違えて他人に送ってしまった」となっても、画面上からキャンセルをすることができません。
しかしながら、Chatter 招待(CollaborationInvitation)オブジェクトのSTATUS項目には、「Canceled」という値があります。

実は、Chatter 招待(CollaborationInvitation)オブジェクトはデータローダからDeleteをすることができます。
そして、Delete実行後に対象レコードのStatusは「Canceled」に変わります。
もちろん、Statusが「Canceled」に変わった招待のメールに書かれたURLからは、ユーザ登録ができないようになっています。

Chatter招待キャンセル後に招待用URLにアクセスした画面

おわりに

今回はChatterで招待したメールアドレスの一覧取得、及びChatter招待のキャンセル方法を記載しました。
試していませんが、Chatter 招待(CollaborationInvitation)オブジェクトからデータ取得し、選択したレコードに対しdelete()コールを発行できる画面を作成できれば、キャンセル機能付きのChatterで招待したメールアドレスの一覧画面をカスタムで作成することは可能だと思います。

この投稿が何らかのお役に立つことができれば幸いです。

*1:ウィークリーエクスポートではエクスポートできません。

Trailhead モジュール:Einstein Analytics のデスクトップ探索

※この内容は2019/12時点のものです。

データエクスプローラになるには

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/wave_desktop_exploration/wave_becoming_a_data_explorer

  • 説明:日本語
  • Challenge:英語ハンズオン

【Challenge要約】

以下内容で、新規レンズを作成してください。

  • データセット:DTC Opportunity
  • グラフ:積み上げ横棒
  • 横棒:Industry
  • 棒区分:Product Name
  • 棒の長さ:Amount 合計:
  • ソート:降順に並び替え
  • 条件:
    • Product Family|次の文字列と一致する|Laptops
    • Won|次の文字列と一致する|true
  • タイトル:Top Laptop Industry
  • アプリケーション:My Exploration

※筆者注: 設定を正しく実施しても The 'Top Laptop Industry' lens does not appear to have the correct query. Please check the requirements and ensure everything is setup correctly. というエラーが発生する場合は、作成したレンズを削除し、再度 Trailheadに記載された順番の通り 設定を実施してください。
(参考URL: https://developer.salesforce.com/forums/?id=9060G000000BcUBQA0

データの時系列分析

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/wave_desktop_exploration/wave_analysis_over_time

  • 説明:日本語
  • Challenge:英語ハンズオン

【Challenge要約】

以下内容で、新規レンズを作成してください。

  • グラフ:スケジュール
  • 時間軸:Close Date(年 - 月)
  • Y軸:# 合計:
  • 線:Forecast Category
  • 条件:
    • Closed|次の文字列と一致する|false
  • タイトル:Sales Pipeline Overview
  • アプリケーション:My Exploration

比較テーブルを使用した計算

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/wave_desktop_exploration/wave_calculating_with_the_compare_table

  • 説明:日本語
  • Challenge:日本語選択問題

Trailhead モジュール:Einstein Analytics の基本

※この内容は2019/12時点のものです。

Einstein Analytics の探索開始

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/wave_analytics_basics/wave_start_surfing_the_wave

  • 説明:日本語
  • Challenge:英語ハンズオン

【Challenge要約】

  • 「Developer Edition 組織で Einstein Analytics を試す」節の手順通りに組織のログイン、Trailheadへの接続を完了してください。
  • 「Challengeを確認して500ポイントを獲得」ボタンをクリックする前に、Einstein Analyticsが有効なDeveloper Edition 組織が選択されていることを確認してください。

Einstein Analytics ホームを知る

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/wave_analytics_basics/wave_get_ready_for_trail

  • 説明:日本語
  • Challenge:日本語選択問題

Trailhead モジュール:Einstein Analytics ダッシュボードのナビゲーション

※この内容は2019/12時点のものです。

Analytics ダッシュボードの使用開始

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/wave_exploration_dashboard_navigation/wave_work_the_dashboard

  • 説明:日本語
  • Challenge:日本語選択問題

分析のカスタマイズ

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/wave_exploration_dashboard_navigation/wave_personalize_your_analytics

  • 説明:日本語
  • Challenge:英語ハンズオン

【Challenge要約】

以下の条件に沿った通知を作成し、保存してください。

  • ダッシュボード名:Opportunity Details
  • ウィジェット名:Lost Opportunities
  • 通知名:Lost Opportunities
  • 通知するタイミング:Amount 合計:|次の値以上|100000000
  • 初めて条件に一致したときのみに通知:チェックを入れる

Analytics によるコラボレーション

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/wave_exploration_dashboard_navigation/wave_collaborate_the_wave_analytics_wave

  • 説明:日本語
  • Challenge:日本語選択問題

Trailhead モジュール:Contract Amendments with Salesforce CPQ

※この内容は2019/12時点のものです。

Get Started with Salesforce CPQ Amendments

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/contract-amendments-with-salesforce-cpq/get-started-with-salesforce-cpq-amendments

  • 説明:英語
  • Challenge:英語ハンズオン

【Challenge要約】

「Sign Up for a Developer Edition Org with Salesforce CPQ」節の手順に従って、CPQが有効化されたDeveloper Edition組織をTrailheadに接続してください。

Change an Existing Contract

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/contract-amendments-with-salesforce-cpq/change-an-existing-contract

  • 説明:英語
  • Challenge:英語ハンズオン

【Challenge要約】

  • 契約番号が「00000101」の契約レコードで「修正」をクリックし、以下の通り設定してください。
    • 商品「Productivity Suite」の数量:10
    • 商品「Cloud Storage 1GB」の数量:10
    • 開始日:来月の1日(この項目はチェックしません)
  • 注文レコードを生成するために、見積レコードを以下の通り編集して、保存してください。
    • 「注文」項目:チェックを入れる
  • 作成された注文レコードを有効化してください。
  • 契約レコードを更新するために、作成された注文レコードを以下の通り編集して、保存してください。
    • 「契約済み」項目:チェックを入れる

Discover More Ways to Amend Contracts

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/contract-amendments-with-salesforce-cpq/discover-more-ways-to-amend-contracts

  • 説明:英語
  • Challenge:英語ハンズオン

【Challenge要約】

  • 契約オブジェクトに、以下の通りカスタム項目を作成してください。
    • データ型:数式
    • 項目の表示ラベル:Original Owner
    • API参照名:Original_Owner
    • 数式の戻り値のデータ型:テキスト
    • 数式:SBQQ__Opportunity__r.Owner.Email
  • 「Active Contract Lookup」項目セットに、「Original Owner」項目を追加して、保存してください。
    • 注:「Original Owner」項目の位置はどこでもよいです。
  • 取引先「Grand Hotels & Resorts Ltd」の修正商談を以下の通り作成し、保存してください。
    • 商談名:More softphone licenses
    • フェーズ:Proposal/Price Quote
    • 注:別のタブかウィンドウでSalesforce CPQアプリケーションを開いていない場合は、アプリランチャーを使用してSalesforce CPQアプリケーションに戻り、この取引先を見つけることができます。
  • 「More softphone licenses」商談レコードで「契約の修正」ボタンをクリックし、以下の通り設定し、保存してください。
    • 商品コード「SOFTPHONE」の数量:24
    • 開始日:来月の1日(この項目はチェックしません)

Learn About Pricing and Bundling Considerations

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/contract-amendments-with-salesforce-cpq/learn-about-pricing-and-bundling-considerations

  • 説明:英語
  • Challenge:英語選択問題

Explore Significant Date Fields and Multidimensional Quoting

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/contract-amendments-with-salesforce-cpq/explore-significant-date-fields-and-multidimensional-quoting

  • 説明:英語
  • Challenge:英語選択問題

Trailhead モジュール:Platform デベロッパー資格の更新 (Winter '20)

※この内容は2019/12時点のものです。

Winter '20 の Platform デベロッパー向けの新機能の学習

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/platform-developer-i-certification-maintenance-winter-20/learn-whats-new-for-platform-developers-in-winter-20

  • 説明:日本語
  • Challenge:日本語選択問題

Lightning Web コンポーネントのカスタムタブ作成のハンズオン

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/platform-developer-i-certification-maintenance-winter-20/get-handson-creating-custom-tabs-for-lightning-web-components

  • 説明:日本語
  • Challenge:英語ハンズオン

【Challenge要約】

※このChallengeには、Salesforce公式解説があります。
未管理パッケージをインストール済みの場合、「myComponent」Lightning Web Component は設定済みとなり、新規 Lightning コンポーネントタブを作成する準備が完了しています。

  • 新規 Lightning Web Component を以下の通り作成してください。
    • 名前:myComponent
  • 以下の lightning-card を「myComponent」Lightning Web Component に追加してください。
    • Title: Hello
  • 「Hello」 lightning-card に、以下の通り lightning-button を追加してください。(注意:ボタンの slot が “actions” であることを確認してください。)
    • Label: New
  • 「Hello」 lightning-card に、以下の通りフッターの文章を設定してください。
    • テキスト: Footnote
  • 以下内容で新規 Lightning コンポーネントタブを作成してください。
    • Lightning コンポーネント:c:myComponent
    • タブの表示ラベル:Words
    • タブ名:Words
    • タブスタイル:任意

Trailhead モジュール:認定 Einstein Analytics and Discovery 資格の更新 (Winter '20)

※この内容は2019/12時点のものです。

Winter '20 の Einstein Analytics and Discovery の新機能の学習

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/einstein-analytics-and-discovery-certification-maintenance-winter-20/learn-whats-new-for-einstein-analytics-in-winter-20

  • 説明:日本語
  • Challenge:日本語選択問題

Salesforce Direct を使ってみる

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/einstein-analytics-and-discovery-certification-maintenance-winter-20/get-handson-with-salesforce-direct

  • 説明:日本語
  • Challenge:英語ハンズオン

【Challenge要約】

※このChallengeには、Salesforce公式解説があります。

※筆者注:Challenge前に「Einstein を含む Developer Edition 組織へのサインアップ」節に記載の通りEinstein Analytics 開発組織へのサインアップ、及び Trailhead への接続を実施してください。

  • Analytics Studioで新規ダッシュボードを作成してください。
    • タイトル:Opportunities Analysis
  • Salesforce Directを使用し、商談(Opportunity)オブジェクトからクエリを作成してください。
    • クエリ表示ラベル:OppQuery
    • グラフ:横棒
    • 横棒:Lead Source
    • ソート:降順に並び替え
  • フォーマッティングパネルの条件付き書式で、以下を設定してください。
    • 条件付き書式の適用先:行 計数:
    • 色付け方法:グラデーション