Mark Hammer's Blog

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Lightningレコードページのレポートグラフコンポーネントの動作はレポートグラフと異なる

Lightningレコードページには、レポートから生成可能なグラフを配置できるレポートグラフコンポーネントがあります。
これを使えばレポート画面で作成したグラフをそのまま配置可能…と思っていましたが、「行をグループ化」を指定した場合に以下の動作の違いがありました。

  • レポート画面で配置可能なグラフ
    • 「行をグループ化」で指定した項目であればどの項目であっても軸として使用可能
  • レポートグラフコンポーネント
    • 「行をグループ化」で指定した項目のうち、最上位の項目のみ軸として使用可能

具体的な動作を以下例で表してみます。

例として、「自取引先を親取引先として持つ各取引先の商談金額合計をレコードページでグラフ表示したい」という要望があったとします。
まず、レポートの「行をグループ化」に「親取引先>取引先名」と設定すると、レポートページのグラフでは期待通りのグラフが作成できます。

「親取引先>取引先名」でグループ化したレポートとグラフ

期待通りのグラフをレポートページで作成できたので、これをLightningレコードページのレポートグラフコンポーネントを使用して親取引先レコードページに表示させようとします。
すると、以下のようにレポートページと異なり、Y軸には親取引先の1つしか表示されません。

「親取引先>取引先名」でグループ化したレポートを用いたレポートグラフコンポーネント

次に、レポートの「行をグループ化」に「取引先名」と設定します。
これでもレポートページのグラフで期待通りのグラフが作成できます。

「取引先名」でグループ化したレポートとグラフ
これを先ほどと同様にLightningレコードページのレポートグラフコンポーネントを使用して親取引先レコードページに表示させると、今度は期待通りレポートページのグラフと同様、Y軸には子取引先が表示されました。
「取引先名」でグループ化したレポートを用いたレポートグラフコンポーネント